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エッセー集"生きることの断層"より 一、正義、名誉に溢れた男性のみを女性は愛する訳はないだろう。 時として二枚目で悪をちらつかせた男、あるいは遊び人風の男にも女はひかれるものではあるまいか。 要するに複雑な巷を泳ぎきった男に人間らしさとして女はいくらかの魅力をおぼえるのかも知れない。 と同時にその様な男は女に退屈さを感じさせない事だろう。 だがそのひっかかった男はやがて大変な事にいたるのである。 女は男を喰う虫取り草みたいなものだからである。 そして女は男の過去をじわじわいびり出す事たろう。 つまり男が女を所有するのではない、女が男を所有するのであるといえるのではあるまいか。 二、昔、"浪花節だよ女の人生は"と言う歌があった。 私はこの小さな世界に住んでいる彼女達を見ていると、 あながちそんな気がしないでもないのである。 |
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